フリーランスエンジニアにとって、健康保険をどうするかということは、大きな問題です。会社員であれば、会社の保険に加入することができ、必要な手続きはすべて会社がやってくれます。しかし、フリーランスになってしまったら、加入する保険を自分で探さなくてはいけませんし、加入などに関わるそれらの手続きも、すべて自分一人で行わなくてはいけません。

フリーランスで仕事をする人の多くは、国民健康保険に加入することになります。この国保の保険料は、自治体や年度によって、また前年度の収入によっても大きな差が出るので、前年度は会社に在籍していて定収入が有り、今年度からフリーランスになったような場合は、保険料が高額になることも考えられます。保険料を負担に感じる場合、フリーランスに適した、国保組合の文芸美術健康保険組合というものがあります。

国民の中で、文芸や美術に関する職業に就いていて、組合の加盟団体に入っていれば、入ることができる保険です。この保険組合であれば、収入などに関わらず、保険料が一律であるので、フリーランスのように収入が一定でない職業であっても、安心して保険を利用することができます。収入に影響されないので、所得が増えた場合には、保険費用の負担はとても楽になります。独立して仕事をすると収入の安定が難しい場合があるので、このような制度をうまく利用して、必要な費用を少しでも低く抑える工夫をするといった、フリーランスに適した保険加入を考えることが大切です。